自分にとって、文章を書くこと

久々に文章を書く
正確には思いを文字にする

「文章を書かなくては」
自然と今年にはいってから、自らへの強迫観念に近く感じていることだった

会社にはいり、はじめの妙に気高い思いとは裏腹に、自らを表現することがすくなくなり自分の言葉を失っていった
口から出るのは、周囲への心ない同調、心ない批判、そんな美しくないものだった

ただ、時に目にする圧倒的な美、時に口にする圧倒的な味、時に感じる仲間、恋人の愛に心響き、一方で、自らのおかれる環境に強い怒りを感じることはあった
山に登り、友人と語らうような帰り際、この感性すら薄れ、目の前のものにぶつかることなく、あたかも目をつぶってやり過ごすような無関心な人間になるのはいかに恐ろしいことかと、身震いがした

そのとき、痛切に「自分に真摯でありたい、触れるもの、触れる人に真摯でありたい」と感じた
「文章を書かなくてはいけない」強くそう思ったのは、そんなことがあってだった

文章を書くこと、それが、今時点で全うな形で、「自分を自分らしくこの世に存在させる術」だと感じたのだ
確かに今この目の前に存在している文章と向き合うことで、自分から逃げないで、自らと対話していきたい

美しい文章を書くこと。その文章を持って人と繋がること。
そんなことを今年の自分への誓いとする