行きつけの店(前編)

このタイトルで山口瞳の本を想像した人は相当のシティボーイ、シティガールです。

と、そんな独断と偏見にみちたシティボーイ論は次回に譲るとして、今日は行きつけの店とは行かないまでも自分の好きな店(あと、一部行きたい店)をピックアップ。

高くなくても、なんだか思いのこもったあったかい「うまいもん」。そんな「うまいもん」に巡り会うとなんとも言えない悦に浸れるものですよね。いろいろあっても、まあいいか、と。
開高健が人間の真の豊穣はセックスと睡眠と食にあると言っていますが、まさしく真なりです。

さて、前置きはここまでで、見ていきましょう。

渋谷
・佐賀
一応、名の通り郷土料理のこの店。時に、この店を渋谷最後の居酒屋と呼ぶ人もいますが、旬の魚(特に焼き物と煮物)と地酒で渋谷での一晩とは思えぬ静かで味わい深い時間が過ごせます
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13014456/

・まめひこ
いわずと知れた渋谷のカフェ。ここのコーヒーと一緒にいただくレモンケーキは絶品。話によると、レモンケーキがスタンダードメニューになったとか。SHIBUYA PUBLISHING AND BOOKSELLERS(http://www.shibuyabooks.net/)に寄って、イカした本と共にゆっくりとした午後を過ごすなんていかがでしょう
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13043557/

・松濤倶楽部
オーセンティックバー。入口に会員制と書いてあり、少し入るのに勇気がいる(僕は先輩にはじめは連れて行ってもらった)。ただ、入れば、そこは男ならば憧れるハードバイルドな空間。気分は一気に若大将。女性と一緒にいって、季節のフルーツのカクテルを嗜んだり、はたまた、50年代のものから取り揃えたオールドパーの飲み比べなどという粋な遊びに浸っては?
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13007303/


・恵比寿
・キッチン ボン
東京人なら一回は行きたい洋食屋。美空ひばりが愛したこの店は、ボルシチが絶品。ただ、お値段も驚き。よく、一周してたどり着くものなんて表現をしますが、大人になって味わう大人の値段の洋食はひと味ちがうものです。
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13001731/

・ハミングバーズヒル
腹が減った、ジャンキーなものを!そんな時はこの店でハンバーガーを。ここにくれば、気分はカリフォルニアバドワイザー(もちろん瓶)で頼んで、ハンバーガーを流し込み、ゲップを食らわせる。そうすれば、昨日までのストレスはどこへやらです。
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13094475/

・bar松虎
入り口がとても分かりづらく、かつ、見つかってホッとして入ると、あまりの洗練っぷりに入ったことを後悔したくなる店。ただ、ドヤ顔で席に座ってみてください。そして、わかったような口ぶりでオールドパーでも。艶かしい干物(矛盾しているようですがそうなんです)がだされたら、さらっと一番手前のモノを選択。ここまでをうまくこなせればあなたのもの。気も落ち着き、極上の空間での極上の酒が楽しめるでしょう。落ち着いてくれば、あとは、お好みを伝えてカクテルやウイスキーをすすめてもらいつつ、時間を楽しんでください。ウイスキーと共に味わう胡椒の練り込まれたチョコが絶品です。
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13001600/

中目黒
・鳥よし
やきとり。言わずと知れた名店。カウンターだけの狭い店内は6時には満席。昼から、目黒川でも散歩をして、早めの来店がおすすめ。威勢のいい店員さんが焼き上げる焼きとりは、焼き鳥のこれが庶民の味焼きとりかと疑ってしまう上品な味。特にチョウチンが絶品。メニューはないので、まずは、おすすめでのオーダーがいいです。
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13003200/

・聖林館
ピザ。これまた名店。
シンプルながらも、生地のうまみが全体の味を盛り上げています。とにかく、ピザを食いたいという時よりも、ちょいと上品にピザを味わうときはここ。
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13003188/


・タツミ
カジュアルフレンチ。アバ(内蔵)の食える店。昔より、ワインのともは、どこかな生臭く、ワイルドものものがいいと言いますが、まさしくそんな小粋なパリジャン気取りができる店
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13124449/

三茶
・赤鬼
銘酒居酒屋。酒飲みで知らない人はいない店。純米大吟醸だけとりあつかうこの店で、旬の食材と最高の日本酒で。店員さんがとにかく日本酒の大好きな人たちで、おすすめを聞きながら酒談義に浸るのもたまりません。この時期なら初鰹とさわやかな「くどき上手」なんかがいい。気分は池波正太郎。やっぱり、日本人である以上、座敷で、仲間と旬のものをつまみながら、日本酒片手に語り合うのが一番の幸せです。ちなみに、三茶にはseptisっていうイケてるインポートショップがあるので、そこに軽くよってから一杯てのがお決まりコースです。
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131706/13001382/


とりあえず、今日はここまで。次回は新宿、目黒、五反田、大井町、吉祥寺あたりをピックアップ。